英語で「足りない」や「不足」を表現する「lack」「short on」「shortfall」という単語。違いが分からないと思ったことはありませんか? ここでは、これら3つの単語の違いをネイティブ感覚に基づいて解説し、例文を交えて解説します。
「lack」「short on」「shortfall」の違いとは?
できるだけ簡潔に表すなら以下のような違いがあります。
lackは物や経験が完全に「不足している」状態。
short onはある程度あるが「十分ではない」状態。
shortfallは必要や期待に対しての「不足量」や「欠損」。
それぞれの使い方と意味についてもう少し見ていきます。
lackの使い方と意味
lackは名詞・動詞の両方で使われ、「完全に足りていない状態」を意味します。
- There is a lack of resources.(資源が不足している)
- The project lacks funding.(そのプロジェクトは資金が不足している)
「short on」との違いは、「lack」はゼロに近い状態を強調する点にあります。
また、lack of sleep(睡眠不足)やlack of experience(経験不足)など、lack of + 名詞で頻出します。
- I suffer from a lack of sleep.
- He has a lack of confidence.
抽象的なものにも使えるのが特徴です。
short onの使い方と意味
short onは「〜が足りない・不十分」という意味で、ややカジュアルで口語的な表現で日常会話で非常に便利な表現です。カジュアルといっても、ビジネスシーンでも使われることもあります。
- I’m short on time.(時間が足りない)
- We’re short on staff.(人手が不足している)
- We are short on supplies.(備品が足りない)
- She’s short on patience.(彼女は忍耐力がない)
完全な欠如ではなく、「あるけれど足りない」状態を示し、比喩的な意味でも使われることが多く、柔軟な表現です。
shortfallの使い方と意味
shortfallは主に名詞として使われ、「期待や必要に対して不足している量」を意味します。主に経済・財務の文脈で使われますから、ビジネスやフォーマルな場面でよく使われる表現です。
- There was a shortfall in sales.(売上に不足があった)
- The company is facing a budget shortfall.(会社は予算不足に直面している)
- There is a shortfall in funding.(資金に不足がある)
- The government is trying to reduce the budget shortfall.(政府は予算不足を削減しようとしている)
定量的・定義的な不足を表す表現とも言えます。
まとめ:英語で「足りない」を正しく表現しよう
英語で「不足」を表現する際は、文脈に合った単語を選ぶことが大切です。
単語 | 意味 | 使う場面 |
---|---|---|
lack | 根本的な不足 | 抽象・一般的表現 |
short on | 一時的・部分的な不足 | 日常会話・柔らかい言い方 |
shortfall | 不足額・不足量 | 財務・ビジネスの定量的表現 |
この違いを理解すれば、英語での表現力が大きく高まります。状況に応じて適切な表現を選びましょう。
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