英語には「怖がらせる」という意味を持つ単語がたくさんありますが、「terrify」と「horrify」の違いはわかりますか?
どちらも恐怖に関連する言葉ですが、実はニュアンスや使い方に少し違いがあります。ここではそれぞれの意味の違いや使い分けをわかりやすく解説します。
terrifyとhorrifyの違いとは?
日本語だといずれも「恐怖」「怖い」となりそうで、なかなか使い分けは難しいかもしれませんので、深掘りしていきます。
「terrify」は「とても怖がらせる」
「terrify」は、誰かを「非常に怖がらせる」「恐怖でいっぱいにする」という意味で使われます。映画や事故、雷など、突然の恐怖や強い驚きに対してよく使われます。
例文はこちら。
The loud thunder terrified the children.
(大きな雷の音が子どもたちを怖がらせた。)
I was terrified when I saw a snake in the garden.
(庭でヘビを見て、私はとても怖かった。)
つまり、「terrify」は感情的な反応、特に“びっくりして怖い”という状況でよく使われます。
「horrify」は「ショックを与えるような怖さ」
一方で「horrify」は、「ゾッとさせる」「恐ろしいと思わせる」といった意味合いが強く、恐怖だけでなく「不快さ」や「強いショック」を含む場合が多いです。事件、ニュース、犯罪などの恐ろしさによく使われます。
例文はこちら。
The news of the accident horrified the whole country.
(その事故のニュースは国中をショックで震え上がらせた。)
She was horrified to learn the truth.
(彼女は真実を知ってゾッとした。)
感情の度合いや場面の違いに注意
両方とも「怖がらせる」という点では共通していますが、違いは主に次の通りです。
単語 | 意味の傾向 | 使う場面例 |
---|---|---|
terrify | 恐怖や驚き(直接的な感情) | 雷、幽霊、暗い夜、動物など |
horrify | 恐怖+ショック(倫理的、心理的な反応) | 事件、事故、戦争、残酷な映像など |
「terrify」は心臓がドキドキするような怖さ、「horrify」は心にズーンとくるような怖さだとイメージするとわかりやすいでしょう。
形容詞「terrified」と「horrified」の違い
これらの動詞は、過去分詞として形容詞のように使われることもあります。人の気持ちを表すときに便利です。
例文こちら。
I was terrified of the dark when I was a child.
(子どもの頃、暗闇がとても怖かった。)
He looked horrified after hearing the story.
(彼はその話を聞いてゾッとした顔をしていた。)
類似の単語との違いにも注意
他にも「scare」「frighten」など、似た意味の単語もたくさんあります。以下は簡単な違いのまとめです:
単語 | 特徴 |
---|---|
scare | 一時的に怖がらせる(日常会話でよく使う) |
frighten | scareより少し強い怖さ |
terrify | 非常に怖がらせる(心の中の恐怖) |
horrify | 恐怖+ショック(倫理的にひどい内容など) |
まとめ
terrifyは「突然の強い恐怖や驚き」
horrifyは「ショッキングな怖さ、不快感」
どちらも「怖がらせる」意味だが、使う場面やニュアンスが違う
恐怖を表す単語は多くありますが、微妙なニュアンスを意識することで、英語表現の幅が広がります。ぜひ、使い分けを練習してみてください。
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