英語で「少ししかない」「わずかしかない」と言いたいとき、few と little のどちらを使えばいいか迷ったことはありませんか? どちらも「少し」「ほとんどない」といった意味ですが、使い方には違いがあります。
今回は few と little の違いをシンプルに解説し、実際によく使われる例文とともに紹介します。
可算名詞と不可算名詞で使い分ける
まず一番大きな違いは、数えられる名詞(可算名詞)には few 、数えられない名詞(不可算名詞)には little を使うという点です。
- few → books, apples, friends などの「数えられる名詞」
- little → water, time, money などの「数えられない名詞」
例文で確認してみましょう
fewは数えられる名詞に使います。「ほとんど〜ない(数)」の意味で、否定的なニュアンスが強いです。
I have few friends in this city.
(この街には友達がほとんどいません)Few people came to the meeting.
(会議に来た人はほとんどいませんでした)
littleは数えられない名詞に使います。同じく否定的な意味で「ほとんど〜ない(量)」という意味になります。
I have little money in my wallet.
(財布の中にほとんどお金がありません)There is little time left.
(残り時間がほとんどありません)
肯定的に使う場合はfew, littleに a をつける
「少しはあるよ」と少しポジティブなニュアンスを出したいときには、a few や a little 使います。
a fewを使った例文。
I have a few books to read.
(読む本が少しあります)A few people helped me.
(数人が私を手伝ってくれました)
a littleを使った例文。
I have a little time before lunch.
(昼食前に少し時間があります)There’s a little milk in the fridge.
(冷蔵庫に少し牛乳があります)
数と量の違いを意識しよう
覚え方としては、「数」と「量」のどちらを言いたいかを意識するのがポイントです。
表現 | 意味 | 使う名詞のタイプ |
---|---|---|
few | ほとんどない(数) | 可算名詞 |
a few | 少しある(数) | 可算名詞 |
little | ほとんどない(量) | 不可算名詞 |
a little | 少しある(量) | 不可算名詞 |
実際の英会話での使われ方
会話では、「a few」や「a little」のようにややポジティブに使われることが多いです。完全な否定になる「few」「little」は、少し強い印象を与えるためです。
例文はこちら。
“Do you have any time?”
“Yes, I have a little.”
(「時間ある?」―「うん、少しあるよ」)“How many books do you own?”
“Only a few.”
(「何冊持ってるの?」―「ほんの数冊だけ」)
まとめ
few と little の違いをしっかり理解することで、英語で「少ししかない」「ほとんどない」と言いたいときに正しく表現できるようになります。
使い分けのポイントはシンプルです。
- 数えられる名詞には few / a few
- 数えられない名詞には little / a little
たったこれだけで、英語表現がグッと自然に聞こえます。例文とセットで頭に入れておきましょう。
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